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WEB業界の価格と価値に関して
土曜日に【CSS Nite KOBE】に参加させてもらいました。
タイトルは「明日から使えるドキュメントとワークで身につくプロジェクトマネジメント志向のwebディレクション」というもので、講師は益子貴寛さんでした。
非常に面白い内容でしたし、やっぱり実務をやっている人のお話はリアルで伝わってくるな、と思いました。
プロジェクトマネジメントの考え方ややり方など現場バリバリでされている方の生のお話だったので非常に勉強になったのですが、一番驚いたというか興味深かったのは、WEB業界そのもののことでした。
それは益子さんのお話に耳を傾けているセミナー受講者の人のリアクションや懇親会の話から色んなことを感じました。
例えば<価格の付け方>です。
WEB制作の価格は自分たちで付けられます。それに応じた価値があれば納得していただけるのです。
ここの価値のアピールというのがなかなか出来ていない企業や人が多いんだな、と思いました。
良いものを作っていてもアピールする力がなければ、それは価値として通じにくく価格に反映されません。
相手の担当者や企業の経営者が喜ぶようなことが<価値>となるはずで、WEBでの<価値>として求められるのは、<売上アップ><集客アップ><利益アップ><ブランディング><成約率アップ>などなど項目はたくさん出せると思います。
そこに対して、自分が携わるとどう数字が変化するのか、というのがまず分かりやすい<価値>です。
過去にたくさんデザインしてきたり、サイト制作をしてきても、ここの数字を意識していなかったり、聞いていなかったら、それはそもそも自分の価値に対しても価格に対しても無頓着すぎます。
そこで大事なのが<実績>です。
とことん1つの会社に入り込んで、<価値>を異常値まで出すこと。そうすると、それって凄いね、となって、また仕事がいただけるし、セミナーも営業もしやすいだろうし、自分に自信が付くし、価値もアップしているので、価格は上げることができます。
そして素晴らしい実績が1つ出来上がると、2つ目、3つ目と増やしていくことが出来ます。
そして次に大事なのが<考え方の拠り所を創ること>です。
うまくいった理由を言語化して、共通項を導きだします。そして同じ悩みや課題を抱えている人や企業に分かりやすく、ここが課題で、こうしたら良いのです、と伝えることが出来ます。
そして経営者や担当者が納得しやすい、その人の考え方を伝えていけば、やっていることは同じだったり、結局はみんな似たようなことを言っていても自分の言葉になり、その拠り所に対して<価値>を見出してくれます。
その人が言うんだったら、デザインやサイト制作を任しても大丈夫だろう。相見積もりで少々高くても、この人にやってもらった方が納得性は高いし、良い結果が生まれそうだ、と思ってもらえます。
こういうことができるようになるためにも自分のポジションを上げる、ということが大事なんだろうと思います。
デザインを作る人というポジションだったら、ただそれだけをやる人、と思われてしまいます。
経営課題を解決する人。付加価値を高めてくれる人。と再定義し、経営者とやり合い、常に目線は経営者視点、という具合にならないと価値を高め、価格を自分で決めていくことが出来ないと思います。
そして他の会社や人との差を自分で常に意識して、自分が得意な<場所><商品><対象>を決めて、そこでは日本一になる、くらいの意気込みがあれば、価格は自ずと上がるというか、自分が目指したものになるんだろうな、と思いました。
これまでWEB業界の人たちには非常にお世話になってきました。
だからこそWEB業界の人たちが目指したいなりたい姿というのに対して、なれない要因ってなんなんだろう、と思いながらつらつらと書いてみました。
弊社でもWEBのデザインやマークアップをしてくれる人がいます。
基本的には自社のことをしてくれていますが、この頃ちょっとずつ外部のお仕事も引き受けられるような体制になってきました。
だからこそ価値をしっかり創り上げられるためにも、そしてそれを伝えられるためにも、コンサルティングのことをしっかり伝えていこう、と思いました。